日本語の発音 子音総論

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こんばんは。

前回更新から少し日が空いてしまいましたね。

前回、滑舌トレーニングの定番「外郎売」について書きましたが、滑舌のトレーニングをするにはやっぱり子音の発音をちゃんと理解しないといけないよね!ということで、今回は子音について書いてみます。

ちなみに子音は英語でconsonantと言います。母音はvowelなので、記号として子音をC、母音をVと書くことがあります。

そもそも、日本語の子音って何種類あるんでしょうか。

分類の方法には様々な方法があり、絶対的な正解というものは無いのですが、たとえば

カ行、サ行(シを除く)、シャ行、タ行(チ、ツを除く)、チャ行、ツァ行、ナ行、ハ行(ヒ、フを除く)、ヒャ行、ファ行、ヤ行、ラ行、ワ行、ガ行、ザ行(ジを除く)、ジャ行、ダ行(ヂ、ヅを除く)、バ行、パ行

あたりでしょうか。これだと19種類。これに鼻濁音(軟口蓋鼻音)と声門破裂音を加えて21種類が妥当なところでしょうか。(声門破裂音については個々の解説で書きます。)

この他にも、「カ」と「キ」の子音を異なるものとしたり、「チャ」と「ツァ」の子音を同じとしたり、さまざまな分類方法があります。

滑舌トレーニング:同じ子音を連続で速く言う

同じ子音を連続で速く言う練習をすることで、苦手な子音を発見することができ、また、特定の子音を集中して練習することができます。

この練習をする際は、各子音の発音方法をしっかり意識して、舌や唇の位置・動きに注意しながら行いましょう。

以下で、それぞれの子音の解説をしますが、その前に子音全般の基本を解説します。

子音とは

子音とは何か、については、Wikipedia - 子音のページに詳しく書いてあります。

簡単に言うと、「肺から口の外へ向かう空気の通り道を妨害して(完全に閉じたり、狭めたりして)出す音」が子音です。ちなみに母音は共鳴を利用する発音です。

人間が声を出す方法について書きます。

①まず、息を吸います。(すでに肺に空気が十分ある場合は不要です)

(面倒な話:胸式呼吸の場合は胸や肩あたりの筋肉を使って肺を横に広げることで、腹式呼吸の場合は横隔膜を下げて肺を下に広げることで、肺の内部の体積を大きくします。すると肺内部の気圧が下がるので、外気と繋がっている場合は、外気から肺へ向かう空気の移動が発生します。そのようにして息を吸っています。)

②次に、唇・歯・舌・声門のいずれか1つあるは2つを使って、肺から口の外へ向かう空気の通り道のどこかを妨害します。この行為を「調音」と言います。

このとき、空気の通り道を妨害する部位を「調音部位」とか「調音点」とか言います。上下の唇なら「両唇」、歯と舌なら「唇歯」とかです。

また、空気の通り道を妨害する方法を「調音方法」と言います。完全に閉じるなら「破裂」、口部分だけ閉じて鼻にだけ通すようにするなら「鼻(び)」とかです。

③そして、「有声音」を発音する場合は、声帯を閉じます(無声音なら閉じません)。ちなみに、ここで声帯を閉じる発音を「有声音」と言います。(参考:トートロジー。あ、間違えた。トートロジー。)

ちゃんと説明します。「有声音」とは、「声帯が振動する音」のことで、声帯が振動しているかどうかは喉に手を当てれば分かります。例えば、サ行の「s」を長く「ssssssss」みたいに発音している間は、喉に手を当てても振動していませんが、ザ行の「z」を長く「zzzzzzzz」みたいに発音している間は、喉に手を当てると振動しているのが分かります。なので、sは無声音で、zは有声音です。ちなみに母音は全部有声音です。

(面倒な話:声帯とは喉頭の上部に存在する器官で、筋肉などでできています。左右に1つづつあります。力を入れると左右がぴったりくっついて空気の通り道を封鎖します。くっついているときに肺側の気圧が一定以上高くなると、声帯の力が負けて開いてしまいます。しかし、声帯が開いて空気が流れると、肺側の気圧が低下し、さらに流体力学におけるベルヌーイ効果によって声帯が閉じる方向に引っ張られます。すると声帯の力が勝って閉じます。閉じると肺側の気圧が上昇し、ベルヌーイ効果による力が無くなるので声帯の力が負けて開きます。これが繰り返されて声帯の振動が発生します。)

④やっと息を吐きます(あるいは、吐こうとします)。

(吸うときと同じ部位の筋肉を使って肺の体積を小さくして、肺内部の気圧を高くします。破裂音以外の場合は空気の通り道に隙間があるので、実際に息を吐けます。さらに有声音なら声帯を閉じているので、実際に声が出ます。破裂音の場合は、空気の通り道が完全に塞がっているので息が吐けません。肺の内圧が高くなるだけです。)

⑤すぐに調音(空気の通り道の妨害)を解除します(空気の通り道の妨害を解除します)。すると、調音を解除する音(出渡りの音)が聞こえたのち、母音が聞こえます。

以上が子音の発音手順です。結構複雑ですね。

母音も共鳴腔での共鳴を利用してフォルマント周波数を操作して……という面倒な方法で発音しているのですが、滑舌にはあんまり関係ないのでここでは書きません。

さて、次に個々の子音の発音について書いていきたいところなのですが、微妙に長くなってしまったので個々の解説はまた今度にします。

滑舌に大きな影響を与えるのが「調音部位」です。次回は国際音声記号(IPA)の分類に基づいて個々の子音の特徴と発音上のポイントをまとめたいと思います。では。

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