ボドゲ紹介:新幕 桜降る代に決闘を

Pocket

こんにちは、ふるやん(@furuya1223)です。

僕は趣味でボードゲーム(アナログゲーム)をよくやっていて、ボドゲ用のアカウント(@furuya1223b)もあります。

ということで、僕が所有しているボドゲを紹介する記事を書いてみようかなと思います。

というのは建前で、好きなゲーム「新幕 桜降る代に決闘を」を布教するための記事を書きます。

建前ではあるのですが、せっかくなのでシリーズ化しようかなあとも思います。

ボドゲ楽しいよ!

本記事の画像は写真を除き全て「ふるよにコモンズ」によるものです。

©ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME

https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html

「新幕 桜降る代に決闘を」とは

「新幕 桜降る代に決闘を」は2人用の、ボードを用いる対戦カードゲームです。

名前を省略して「ふるよに」とよく呼ばれます。本記事でも「ふるよに」の呼称を用います。

アナログゲーム版公式サイト:https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/index.html

デジタルゲーム版公式サイト:http://www.senki1999.com/furuyoni_digital/

(デジタルゲーム版のモバイル版HPは7/3に公開されるそうです)

手札を使用して相手のライフポイントを削るゲームですが、一般的なトレーディングカードゲーム(TCG:デュエルマスターズや遊戯王など)とは異なり、使用できるカードの種類が少ないです。

そのため、初心者も気軽に参入することができると思います。

全国大会が開かれたり(僕は予選落ち)、今年9月にAndroid版先行でデジタルゲーム版がリリースされる予定だったりと、今非常に盛り上がっているゲームです。

(デジタルゲーム版はiOS, ブラウザ版もリリース予定です)

「基本セット」の他に「達人セット」や複数の拡張セットがありますが、「基本セット」は必ず必要になりますし、それさえあれば対戦はできるので、購入する場合はまずは「基本セット」を買いましょう。

※「桜降る代に決闘を」には「第二幕」と「新幕」がありますが、「新幕」の方が新しいため、こちらを買いましょう。デジタルゲームになるのも「新幕」です。ルールの一部が異なる別ゲームなので注意!

カードゲーム初心者にもおすすめ

私は小学生の頃に「デュエルマスターズ」を遊んでいただけで、それ以外のカードゲームの経験はほとんどありませんでした。

遊戯王も友達のデッキを借りたことがありますがシンクロ召喚で挫折しました。

そんなカードゲーム経験の浅い私でも、ふるよには簡単にプレイできましたし、ハマっています。

そこには、ふるよにならではの初心者向けな特徴があるのです。

使用カードが少ない

ふるよにでは、最初にキャラクターを2人選びます。

1人のキャラクターに対して11枚のカードが用意されているので、2人合わせて22枚のカードが使用できます。

キャラクターごとに「攻撃が得意」「防御が得意」「超近距離戦法が得意」「コンボが得意」「嫌がらせが得意」などの個性があります。

(下の写真の左のものは「メガミタロット」という、キャラクターを表すカードです。右のがデッキに使えるカードの一例)

……

……

キャラクターを2人選んだ後に、お互いに選んだキャラを公開してから、22枚のカードから10枚を選んでデッキを構築します。

つまり、このゲームで対戦に使うデッキはたったの10枚で構成されているのです。

デュエルマスターズを遊んでいた頃、何百枚、いや、千枚以上のカードから40枚のデッキを構築するのに苦労していましたね…… 今やれって言われても無理。

ちなみに、基本セットにはキャラクター4人分のカードがあるので、2人ずつ選んで2人対戦ができます。

また、そもそも1キャラ11枚のカードがあるだけなので、基本セットには44枚のカードしかありません。これが全てです。

そのため、相手がデッキに入れる可能性のあるカードも22枚しかありえません。

「そんなカードあるとか知らんし」みたいな状態にならないのです。

印刷用のカードリストも配布されており、常に全カードの情報を見ながらプレイできます。

初心者にはありがたい。

ガチャ要素が無い

上記のようなゲームシステムなので、そもそもセットを購入すると使用できるカード全てが手に入ります。

つまり、「パック」を買うような運要素が無く、レアなカードという概念がそもそもありません

そのため、初心者が不利ということは無いですし、強くなるためにお金をたくさんつぎ込む必要もありません。

山札7枚を使い回す

デッキは10枚と書きましたが、このうち3枚は「切札」と呼ばれるカードで、常に手元に伏せておきます。

山札になるカードは「通常札」と呼び、これは7枚です。

しかも毎ターン2枚ドローするので、すぐに山札が枯れます

枯れたら、捨てたカードやコストとして使うために伏せたカードをまとめてシャッフルしてもう一度山札にする「再構成」を行います。

つまり、7枚のカードを使い回して戦います。

そのため、あまりカードを覚えていない初心者でも、相手がデッキに入れたカードが少しずつ判明し、それは「これから相手がドローするかもしれないカード」なのです。

30枚以上のデッキを使うゲームだと、相手がこれから引くカードは見当がつきませんが、ふるよにだと見当がつきます。見えたカード(7枚以下)にだけ対策しても、それなりに戦えるのです。

チュートリアル用デッキがある

基本セットには、4キャラクターのカードに加えて「はじまりの決闘」と呼ばれるチュートリアル対戦用のカードが入っています。

ふるよにの本質は「2キャラクター選ぶ」「デッキを構築する」という要素にあるのですが、対戦のルールが分かっていないと、どう考えて選べばいいか分かりません。

そのため、対戦のルールを知るためのカードがあるのです。

「はじまりの決闘」のカードはシンプルなものが多く、10枚構築済みのデッキもあるので、ルール把握にもってこいです。

構築済みデッキで通常通り対戦(説明書でいう「第2のゲーム」)した後は、数枚用意されている入れ替え用カードを含めて、デッキ構築を考えることもできます(つまり2キャラ選択の要素だけ無い)。

対戦のルールが分かったら、キャラクター選択とデッキ構築をやってみましょう。キャラクター同士の相性をどう捉えるかで組み上がるデッキが変わります。

各地で初心者体験会などのイベントがある

新幕ふるよにのイベントは定期的に各地で開催されています。

大会もありますが、大会なしの交流祭や、初心者体験会などもあります。

初心者体験会や大会なしの交流祭では、ふるよにを持っていなくても借りて遊ぶことができます。

対戦ゲームの難しいところは「相手を用意する」というところですが、イベントのおかげでその必要がありません。

イベントで体験してみて、面白かったら購入して友人に勧めるなどしてみましょう。

また、本記事を書いていて気づいたのですが、下記の初心者体験会のページから「はじまりの決闘」のカード一覧やルール解説スライドなどがダウンロードできるみたいです。これ良いですね。

初心者体験会:https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/trial.html

イベント全般:https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/event.html

カードゲーム好きにもおすすめ

カードゲーム好きな人は、対戦時の動きを考えながらデッキを構築するところに心血を注ぎ、対戦ではその実証を行うような気持ちになっているかもしれません。

ふるよには、その要素を凝縮したゲームです。

相手が選んだメガミから、相手のデッキの特性が分かります。その上で、いかに相手のメガミに相性の良いデッキを組み上げられるかを考えることができます。

つまり「メタ構築」ができるということです。というかそれが本質です。

相手のカードプールが全て把握できている状態で(こちらも相手に把握されている状態で)デッキを構築するところには読み合いの面白さがあります。

詳細

世界観

神座桜(かむくらざくら)、それはこの世界の霊脈を司ると言われる不思議な桜。

桜花結晶と呼ばれる結晶の花を常に咲かせ、その周囲にはエネルギーが流れている。

そして神座桜と共に在る超自然的な存在がメガミである。

メガミ達は時に人間に力を貸し、時に人間の姿で現れる。

二十年前の一大英雄譚に端を発し、神座桜の力は活性化している。

そのため、この時代・この場所を桜降る代と呼ぶ。

また、その力によってミコトと呼ばれる特殊な人間が多く生まれた。

ミコトは両の掌に桜花結晶を有しており、それぞれにメガミの力を宿すことができる。

両手合わせて二柱のメガミを宿したミコト同士が神座桜の下で行う戦いが桜花決闘である。

決闘の目的はミコトとしての鍛錬やミコト同士の争い事の解決が主であるが、

名誉や賞品を賭けた大会が開催されることもある。

概要

ふるよにでは、下図のようなボードと花びらチップを用います。

桜の花びらの形をしたチップを「桜花結晶」と呼びます。

真ん中の縦に並んだ枠を「間合」とよび、自分と相手との距離を表します。写真の状態の間合は4です。

右下のオレンジのエリアにある10個分の枠が「ライフ」です。写真の状態では、手前プレイヤーのライフは5、奥プレイヤーのライフは6です。いい勝負ですね。

ライフの近くにある、五角形の枠は「オーラ」と呼ばれ、ライフにダメージが通るのをガードする役割があります。写真の状態では手前プレイヤーのオーラは0、奥プレイヤーのオーラは1です。両者ともノーガード戦法ですね。

オーラの斜め上にある、輪っかで囲まれた部分は「フレア」と呼ばれ、「切札」を使うときに消費するコストになります。ライフに受けたダメージはフレアに移動するので、ライフが減るほど強い必殺技を打つことができるようになります。命を燃やして放つ必殺技、かっこいいですね。

左下にある、0,1,2が書かれたカードは「集中力」という数値を表します。写真の状態では、上に「1」があるので集中力1です。カードを回転させて増やしたり減らしたりします。

集中力は毎ターン1増え(上限は2)、これを消費して間合を変化させたりオーラを回復したりできます。

ふるよには多くのTCGとは異なり、モンスター・クリーチャー・ミニオン的な存在を召喚して戦わせるのではなく、自分(ミコト)がメガミの力を宿して戦います

なので、「場・バトルフィールド」みたいなものがありません。

攻撃は攻撃カードの使用で行い、使用後のカードは捨て札になります。「相手の場にモンスターが大量にいてどうしようもない」みたいな状態にはなりません。

カードの例

カードには《攻撃》と《行動》と《付与》があります。《付与》は数ターンの間だけフィールド効果みたいなのを追加するカードですが、少しややこしいのと無くても遊べるのとで今回は省略します。

攻撃カードはこんな感じです。

左上の数字は「適正距離」と言い、現在の「間合」がこの範囲に含まれていないとこのカードは使用できません。この場合は3から4です。

上で載せた写真だと間合が4だったので、このカードが手札にあれば使えますね。

左下の数字「3/1」はダメージを表し、この場合は「オーラで受けるなら3、ライフで受けるなら1」のダメージになります。どちらで受けるかは受ける側(相手)が選びますが、オーラが3以上無い場合は必然的にライフで受けないといけません。これが「オーラでライフダメージを防ぐ」という仕組みです。

オーラは回復手段がありますがライフの回復手段は基本的に無いので、オーラが薄い状態で相手にターンを渡すと危険です。

カード下部の白い枠には、効果が書かれていたりしますが、このカードは特に効果がありません。

行動カードはこんな感じです。

間合が4以上のときにこのカードを使用すると、間合を2つ減らすことができます。

「ダスト」というのは役目を終えた桜花結晶のことです(先程の写真では間合の周りに裏返しで並べられていた桜花結晶です)。ダストからオーラに桜花結晶を移動させることもできるので、完全にゴミというわけでもないです。

行動カードは「適正距離」が無いので、自分のターンに手札にあれば自由に使うことができます。

基本的には、「間合を合わせて攻撃を打つ」「攻撃しやすいように行動カードを使う」というプレイになります。もちろん「相手の攻撃を受けないように行動カードを使う」というのもあります。

プレイ動画

チュートリアル用ゲーム「はじまりの決闘」を用いた公式ルール説明動画があります。

細かいルールは本記事に書いていないのでいまいち理解できないかもですが、雰囲気はわかると思います。

「SENKI」はデジタルゲーム版の開発会社です。

基本セットのメガミを用いた対戦の解説動画はこちら(カード更新が行われていない時点のカードでプレイしています)

どれを買えばいいの?

本記事を読んで「新幕 桜降る代に決闘を」が欲しくなった方は、ぜひAmazonや「イエローサブマリン」などのボドゲショップで探してみてほしいのですが、いろいろな種類があって、どれを買えばいいか分からず困るかもしれません。

なので、買い方の解説を書いていきます。

前提として、「新幕」の方を買いましょう。「第二幕」を買うメリットはありません。(一応「第二幕」のイベントも細々と開催されていますが、今は「新幕」が主流です)

「基本セット」は必須

ボードや桜花結晶は「基本セット」に入っているので、新幕ふるよにを遊ぶには「基本セット」は必須になります。

基本セットには「ユリナ」「サイネ」「ヒミカ」「トコヨ」の4キャラクターと、「はじまりの決闘」のためのカードが入っています。

各プレイヤーが2キャラクター選ぶので、基本セットだけで対戦はできます。

ただし、4キャラクターしか無いので「ユリナ・サイネ」を選ぶと相手は必ず「ヒミカ・トコヨ」に限られるので、組み合わせのバリエーションは少なくなってしまいます。

ふるよには拡張セットが発売されるたびに、バランスに問題のあるカードに修正が入りますが、「基本セット」を買うと、たぶん修正前のカードが入っています。

拡張セットを買えば更新パックは手に入りますが、お金がかかりますね。

ですが、「イエローサブマリン」等の協賛ショップに行って「ふるよにの更新パックをください」と言えば、無料でもらえます。拡張の購入を必須としないための措置です。

協賛ショップ一覧:https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/itemsandshops.html

「達人セット」や拡張についても、それ以降の拡張を購入しないのであれば、更新パックをもらっておきましょう。

デジタルゲーム版でも、最初は基本セットの4キャラクターのみが使用可能だそうです。

次に買うべきは「達人セット」か「第壱拡張:神語起譚」

基本セットが面白かった場合、次に買うのは「達人セット」がおすすめです。

「達人セット」には、「オボロ」「ユキヒ」「シンラ」「ハガネ」「チカゲ」「クルル」「サリヤ」「ライラ」の8キャラクターが入っています。少しお高いですが。

キャラクターが一気に12人になるので、かなり選択の幅が広がります。2キャラクターの組み合わせがすごいことに。

こちらも未更新のカードが入ってると思うので、更新パックをもらっていない場合はもらいましょう。

達人セットは少し高い、もう少し様子を見たい、という方は、「第壱拡張」を買うのもありです。

達人セットを買って面白いと思った方も、次はこちらを買うのがおすすめです。

「第壱拡張」には「ウツロ」というキャラクターが入っています。

また、基本セットに入っている「ユリナ」「サイネ」「ヒミカ」「トコヨ」「アナザー版」のカードが入っています。

「アナザー版」を使う時は、基本セットに入っている「オリジン版」のカードの一部が別のカードに変化します。

各キャラクターの根本の特性は維持しながらも、オリジン版とは異なる傾向のカードが入り、構築・プレイのスタイルが少し変化します。

注意として、「ユリナ・ユリナアナザー」というような選び方はできませんし、基本セットと第壱拡張が1セットあるだけでは「ユリナ・サイネ vs ユリナアナザー・トコヨ」のような組み合わせでも対戦できません。オリジンとアナザーは一部のカードが同じだからです。

ですが、5キャラクターに増えるのと、オリジンかアナザーかという選択肢が増えるので、プレイの幅が広がるのは確かです。

「第壱拡張」の次は「第弐拡張:神語転晴」

こちらには「ホノカ」というキャラクターと、「オボロ」「チカゲ」「ウツロ」のアナザー版が入っています。

この時点のホノカは弱いとよく言われるので、「第参拡張」をまだ購入しないのであれば、更新パックをもらいましょう。強さが結構変わるみたいです。

最新の拡張「第参拡張:零限突破」

つい最近(2019/6/6)発売された、現時点で最新の拡張です。次の拡張は半年後です。

「第参拡張」から拡張の形式が代わり、新メガミが2人追加されます。

こちらには「コルヌ」「ヤツハ」というキャラクターと、「シンラ」「クルル」「サイネ」のアナザー版が入っています。

「サイネ」は2種類目のアナザー版ですね。

さすがに一気に全種類揃えるのは大変なので、まずは「基本セットのみ」「基本セット+達人セット」「基本セット+第壱拡張」を購入し、使うメガミを少しずつ増やしていくのが良いと思います。

ちなみに私は、友人が所有していたもので遊ばせてもらい、面白かったので「基本セット+達人セット+第壱拡張」を買いました。

ふるよにはこんな感じのゲームです。

シンプルながら奥深さがあり、カードゲームをあまりやったことのない方からカードゲーム好きまで楽しめる良ゲームなので、ぜひ遊んでみてください。

デジタルゲーム版情報

先日、開発会社からAndroid先行で2019年夏にリリース予定という情報が公開されました。


また、本日7/1にデジタルゲーム版公式サイトが更新され、Android版のリリース予定が2019年9月、iOS版が2019年10月と公表されました。ブラウザ版はわからないですが、にじよめに「PC, Android対応」と書いてあるので、Android版リリースと近いタイミングで遊べるようになるのでしょうか?。

基本セットの4キャラクター無料で利用できて、追加キャラクターは1人につき1100円だそうです。(9月中に2キャラクター実装される予定のようです)

また、プレイとは関係ないですがカードスキンやアイコンなどのセットが4400円で買えるようです。バラ売りもあるのかな?

DLsiteのにじよめで事前登録をすると課金アイテムみたいなものがもらえるそうですよ。

デジタルゲーム版のリリースまでまだ2ヶ月以上あるので、アナログゲーム版で練習してみるのも良いかもしれません。

Pocket

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする